僕がリフォーム営業をしていた時、現場監督も行っていました。
現場ではいろんな大工さんにお世話になりました。
大工さんって家を建てる人よね?
そうだね。家一軒を建てる時もあるし、自分が建てた家の修繕を行ったりもするんだよ。
リフォームって大工さんがするの?
リフォームっていう言葉が広まる前は、大工さんが自分で建てた家(お客さんの家)の修繕を行ったりするのが普通だったんだよ。その後リフォームを専門とする工務店ができリフォーム店が元請けとなり、大工さんをはじめ各職人さんへ仕事を依頼するようになったんだよ。
へぇー。そうなのね。大工さんについて詳しく知りたいわ。
リフォームにおける大工さんの役割や、リフォーム営業だったからこそ知る裏話もお伝えするね。
「リフォームの主役⁉大工さん」
「リフォームの主役は大工さん」と言われるほど、リフォーム工事において大工さんの役割は大きいです。床や壁、天井など住宅の骨格部分を担当し、空間をデザインする重要な役割を担っています。そんな大工さんがリフォーム工事においてどのような役割を果たすのか、また、大工さんの技術によってどのように住まいが変わるのかを紹介します。
大工さん「棟梁編」
「棟梁」とは、大工職人の中でも特に経験と腕がある人のことを指します。棟梁は、あらゆる家屋の状態を判断することができる熟練の職人であり、建築士の資格を持っている人もいます。その腕前は最上級で、どんな複雑なリフォームでもこなすことができます。
しかし、棟梁にも個性があり、頑固でお客様とのコミュニケーションをとるのが苦手な人もいます。そのため、リフォームされる際は、現場監督さんを通じてのやり取りが主になるかもしれません。
リフォームの際には、棟梁の腕前だけでなく、その人との相性やコミュニケーション能力も重要です。また、棟梁はリフォームの主役の一人であり、工事の進行管理や細かい仕上げにも携わっています。信頼できる棟梁を選ぶことで、理想の住まいづくりが実現するでしょう。
大工さん「ベテラン編」
ベテラン大工さんとは、職人としての経験や技術が豊富で、一人で現場を任せられることが多い方々のことを指します。特に40代以上の方が多いようです。
彼らは、新人の頃にはできなかったような高度な作業に携わっており、施主様にとっても非常に頼もしい存在となっています。また、ベテラン大工さんは、施主様に対して自分なりの良い提案をすることができます。
例えば、リフォームで部屋を広くしたい場合には、壁を取り払うだけでなく、柱の位置を変えた方が良い場合もあります。そんな時、ベテラン大工さんが自分なりのアイデアを提案してくれることで、施主様の要望をより実現しやすくなることもあります。
ただし、ベテラン大工さんは、自分のやり方が一番だと思っていることが多いため、若い世代とのコミュニケーションに苦労する場合もあります。そのため、現場監督さんを通じてのやり取りを通じてスムーズなコミュニケーションをとることが重要です。
ベテラン大工さんには、その豊富な経験と技術を生かした提案力があります。リフォームの際には、彼らの意見も参考にすることで、より良いリフォームを実現できるかもしれません。
大工さん「中堅編」
中堅クラスの大工さんは、長年の経験と技術を持ち、現場で頼りにされる存在です。リフォームの現場でも、施主様と密にコミュニケーションを取りながら、建物の構造や性能を熟知した上で、的確なアドバイスや提案を行います。
また、中堅クラスの大工さんは、若手の大工さんたちの指導や教育にも携わります。そのため、現場での作業の正確性や安全性を確保するとともに、若手大工さんたちの技術力の向上にも繋がっています。
中堅クラスの大工さんたちは、経験と技術を兼ね備え、施主様との信頼関係を築きながら、より良いリフォームを実現するための努力を惜しみません。そのため、施主様からの信頼も厚く、リフォームの現場で欠かせない存在となっています。
大工さん「若手編」
リフォームを検討されている方の中には、若い職人さんに対する期待もあることでしょう。しかし、現実は少し厳しいかもしれません。最近では、大工さんに限らず職人さん不足が深刻化しています。若い人たちが職人になりたがらない理由には、身体的な重労働、長い下積み、技術習得に必要な時間などがあるのかもしれません。しかし、その一方で、現場で働く姿勢や向上心を持った若手の職人さんもたくさんいます。
若手職人さんたちは、一生懸命学び、技術を磨きながら、経験豊富な先輩職人さんにアドバイスを求め、成長していく姿が見られます。彼らの職人魂には、まだあどけなさが残っているようにも感じますが、リフォーム現場での彼らの仕事ぶりは、見事なものです。
若手職人さんたちが取り組む仕事は、大工さんに限らず、リフォーム現場全体に関わります。現場でのコミュニケーションは、スムーズに行われるように心がけています。また、自分たちが手掛ける現場の細かな部分にまで目を配り、技術の向上に努めています。彼らのチームワークも抜群で、細かなタイミングや手順を調整し、安全かつ迅速にリフォームを進めています。
若い職人さんたちが目指すべきは、経験豊富なベテラン大工さんのように、現場での最高品質の仕事をすることです。そのためには、継続的に技術や知識を学び、向上心を持って取り組むことが必要です。若手職人さんたちは、リフォーム現場を支える重要な存在であり、今後も彼らの成長に期待したいと思います。
リフォーム店と大工さんの関係。
リフォームをする時、リフォーム店と大工さんの関係はとても重要です。
リフォーム店はお客様と直接やり取りをし、リフォームの提案や見積もりを行います。そして現場には大工さんが入り、実際の工事を行います。
このように、リフォーム店と大工さんは密接に関わり合っています。リフォーム店は大工さんに現場の指示を出し、工事の進捗状況を管理します。
また、大工さんはリフォーム店から指示を受け、お客様が希望する仕上がりに近づけるための技術を駆使して工事を行います。
つまり、リフォーム店と大工さんが協力して工事を進めることで、お客様に満足していただくことができるのです。
しかし、リフォーム店や大工さんによって技術力や信頼性には差があります。お客様自身が、信頼できるリフォーム店と大工さんを選ぶことが大切です。
工務店勤務(従業員)の大工さん。
リフォーム店には、独立している大工さんだけでなく、従業員として雇用されている大工さんもいます。この記事では、その従業員大工さんについて説明します。
従業員大工さんは、リフォーム店に雇用され、そのリフォーム店専属で作業を行います。彼らは、リフォーム店の仕事に携わり、仕事の進め方や考え方が店に合わせられているため、スムーズに作業を進めることができます。また、リフォーム店の現場監督や営業担当ともコミュニケーションが取れるため、スムーズな調整ができる点も特徴的です。
従業員大工さんは、独立した大工さんと比較すると、安定した収入や社会保険があるなどのメリットがあります。また、リフォーム店のノウハウを学ぶことができ、技術や知識を広めることもできます。ただし、リフォーム店によっては、作業内容に偏りがある場合もありますので、就職前にはリフォーム店の特徴や雰囲気を確認することが大切です。
従業員大工さんは、現場で作業を行うことが多いため、チームワークやコミュニケーション能力が求められます。また、リフォーム店によっては、社員教育や技術向上のための研修やセミナーがある場合もあります。熟練の大工さんや工務店で働きたい方には、従業員大工さんの道も選択肢の一つとして考えられます。
以上が、リフォーム店に雇用されている従業員大工さんについての説明です。リフォーム業界において、独立大工さんとともに欠かせない存在となっています。
一人親方(個人事業主)の大工さん。
一人親方の大工さんは、新築工事や増改築工事を請け負っていることが多く、リフォーム店の工事も応援で請け負っていることがあります。一人親方の大工さんは、基本的に自分自身が現場監督として全ての作業を行います。そのため、作業効率を上げるための技術力や工夫、経験が必要となります。
リフォーム店との付き合いについては、仕事の質やスケジュール管理に関して問題が生じることがあります。一人親方の大工さんは、自分で工事を行うことが多いため、リフォーム店とのコミュニケーションが悪いと、工事スケジュールがずれ込んだり、作業の質が悪くなったりする可能性があります。
しかし、一人親方の大工さんとリフォーム店の関係が長期的に続いている場合は、お互いの信頼関係が高くなり、リフォーム店が工事を請け負った場合でも、安心して一人親方の大工さんに任せることができます。
リフォームを検討している方は、一人親方の大工さんとリフォーム店の信頼関係がしっかりと築かれているか、工事の質やスケジュール管理など、細かい点にも注目して選ぶことが大切です。
大工さんのお給料⁉
「リフォームをするにあたって、工事を行う大工さんたちのお給料について気になっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。一体どのくらいのお給料が支払われ、その金額は適切なのでしょうか。実は、大工さんのお給料はその工事の内容や期間、地域によって異なります。しかし、適正なお給料が支払われることで、職人さんたちもやる気を出し、より良い仕事ができるようになります。今回は、リフォームのお値段の中でどのように大工さんたちのお給料が計算されるのか、その適正な金額についてもご紹介します。」
従業員大工さんの場合。
リフォーム会社に雇われている従業員大工さんの場合、雇用形態によって給与が変わることがあります。建築業界では日給月給制が一般的で、1日の勤務時間に応じて給与が決まります。また、月給制の場合は固定給が支払われます。
一般的に従業員大工さんは、会社から指示された業務を遂行することが仕事となります。仕事を完了することで給与がもらえるため、自己判断で業務を行うよりも、指示された内容に忠実に仕事を行う傾向があります。そのため、一人親方の大工さんよりも仕事の危機感が少ない傾向があります。
また、従業員大工さんは会社から様々な手当が支払われることもあります。例えば、交通費や食事代、工具代などがあります。これらの手当は、自営業の一人親方の大工さんが全て自己負担であるのとは異なり、会社が負担してくれるため、大工さんにとっては経済的負担が少なくなります。
ただし、従業員大工さんは会社からの給与が安定している分、一人親方の大工さんよりも収入が低い傾向があります。また、職種や地域によっても給与には差があります。一般的に、経験年数やスキルに応じて給与が上がっていくため、大工としての技術やスキルアップには積極的に取り組むことが重要です。
従業員大工さんの場合、会社の指示に従い仕事をこなすことが求められます。しかし、手当が支払われることや、経験年数やスキルに応じて給与が上がることもあるため、長期的な視点でのキャリア形成を考えることが大切です。
一人親方大工さんの場合。
一人親方の大工さんは、リフォーム工事の場合には日役や坪単価で報酬を受け取ることが一般的です。日役は、1日あたりに支払われる金額を意味し、規模の小さい工事ならばこの形式で支払われることが多いです。一方、規模が大きいリフォーム工事では、新築工事と同様に坪単価で報酬が支払われる場合があります。ただし、地域や工事内容によっても変わってくるため、一概には言えません。
一人親方大工さんの場合、リフォーム店との繋がりや関係によっても報酬は変わってきます。良い仕事をする大工さんは、複数の工務店から引っ張りだこになりますが、逆に評判が悪いと呼ばれなくなってしまうこともあるため、仕事の質や対応には細心の注意が必要です。
また、一人親方の大工さんは、自分自身で仕事を取りに行かなければならず、営業やマーケティングのスキルも必要です。そのため、仕事が入らない時期があるかもしれません。一方で、リフォーム店に所属する従業員大工さんは、仕事を与えられるため、安定した収入が得られるメリットがあります。
一人親方の大工さんは、自分自身が責任を持って工事を行うため、建築知識や技術力が必要です。また、工事を請け負った後は、アフターサービスなども担当しなければなりません。そのため、熟練の大工さんであれば、高額な報酬を得ることができることもあります。
総じて、一人親方の大工さんと従業員大工さんでは、受け取る報酬の形式や安定性、仕事の責任範囲などに違いがあります。
腕のある大工さんの見分け方。
リフォーム工事をする上で大切なのは、腕の良い大工さんを見つけることです。しかし、腕の良い大工さんとそうでない大工さんを見分けるのは難しいものです。そこで、この記事では、腕のある大工さんの見分け方をご紹介します。具体的な技術や仕事ぶりに注目することで、あなたも腕の良い大工さんを見つけることができるかもしれません。
車や、道具の状態を確認しよう。
リフォーム工事をするにあたり、腕の良い大工さんを選ぶことは非常に重要です。そのためには、その大工さんの車や道具の状態を確認することが有効です。
車の中を見て、整理整頓されているかどうかをチェックしましょう。大工さんは毎日現場に移動するため、車の中が散らかっている場合もありますが、車内が整理整頓されている場合は、その大工さんが仕事に対して真面目であることを示しています。
また、道具を大事に扱っているかどうかもチェックしてください。腕の良い大工さんは、自分の道具を大切に扱っています。道具が汚れていたり、傷んでいたりする場合は、その大工さんの仕事に対する姿勢が問われるかもしれません。一方で、道具が綺麗に整理されていたり、手入れが行き届いている場合は、その大工さんが仕事に対して真剣に取り組んでいることを示しています。
車や道具の状態を確認することで、腕の良い大工さんを見分けることができます。ただし、車や道具の状態だけでなく、仕事の成果物や口コミなども確認することが重要です。腕の良い大工さんは、仕事に対して真面目であり、技術的なスキルを持ち合わせていることが多いため、そのような点もチェックしてみてください。
リフォーム工事は、大切な財産である自宅を手を加える作業です。腕の良い大工さんを選ぶことで、より安心して工事を進めることができます。
万が一、上記と反対の大工さんに当たってしまった場合はリフォーム店の方に相談してみましょう。
担当大工さんを交代してくれるケースもあります。(リフォーム店にとって口コミが大事です。大工さんの良し悪しによって評判が悪くなるのはリフォーム店にとっても良いことではありませんので)
作業現場の整理整頓ができているか?
リフォーム工事では、大工さんが担当する部分が非常に大きいため、その技術や仕事ぶりはリフォームの仕上がりに大きな影響を与えます。そのため、リフォームを検討される際には、大工さんが作業現場を整理整頓しているかどうかを確認することが重要です。
作業現場の整理整頓ができている大工さんは、職人としてのプロ意識が高く、仕事に対する真摯な姿勢を持っています。作業が終わったら、まずはしっかりと掃除・片付けを行い、道具類も一か所にまとめられています。これは、作業の効率を上げるためだけでなく、安全面でも大切なことです。また、作業現場を整理整頓することで、次の作業の段取りがスムーズに進むため、仕事の効率が良くなります。
さらに、作業現場を整理整頓している大工さんは、仕事に対する真摯な姿勢を持っているため、仕上がりのクオリティも高いと言えます。作業現場が乱雑であれば、作業ミスが生じたり、仕上がりにムラが生じたりする可能性があります。しかし、整理整頓された作業現場では、細かい作業にも精通しており、細部まで丁寧に仕上げることができます。
以上のように、作業現場の整理整頓は大工さんの腕や仕事ぶりに大きく関わってくる重要な要素です。リフォームを検討する際には、作業現場の整理整頓ができているかどうかを確認することをおすすめします。作業現場が整理整頓されている大工さんは、プロ意識が高く、真摯な姿勢を持って仕事に取り組んでいることが多いため、安心して任せることができます。
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